夢の屋(北海道のネット古本屋=気まぐれメモ)

気ままで気まぐれなメモ帳です

本物か!?偽モノか!?が気になるニュース→中国の陶器「曜変天目茶碗」の“4点目”!?『なんでも鑑定団』/《追記1/25》/《追記2/9》/《追記3/5》科学的分析の結果は!?/《追記3/27》まだ続いていた

絵画の贋作についての話題は面白いですね。
贋作づくりの有名なプロもいまするから、美術関係の雑誌で読んだこともあります。
映画や小説でも、贋作絵画がメインというストーリーもあります。
偽札も贋作分野のお仲間(お札も工芸品の最先端技術)…
現代には色々な科学的手法がありますから、
本物か!?偽者か!?では多方面からの分析が可能で、
恐らくこれらに耐える贋作は少なくなっているのでしょうね。
同時代人の弟子が書いた作品とか同時代人による模写とかになると
キャンバスの生地にも顔料の種類にも問題点は無いと…
(描いた人に贋作の意識なんか無いけど)
最後は筆の微妙なタッチが決め手になったり、
絵の下から別の習作が見つかって決め手になったりとか……
ここには科学的なドラマがあります。

今回話題の『なんでも鑑定団』の「曜変天目茶碗」
陶芸家・九代目長江惣吉氏「おそらく、ヨーロッパで18世紀以降に開発された陶磁器釉薬用絵具の『スピネル顔料』を塗り付けて発色させたもので、私は描彩天目と呼んでいます。時代からみても宋代の作品ではありません」
絵画だと作製当時に使われていた顔料かどうかがまず調べられるようですから、
もし色々な科学的鑑定を話題の「曜変天目茶碗」でやったならば、
面白い一本のドキュメンタリー番組になるのではないかな。
『なんでも鑑定団』を視なくなってからかなりになりますが、
こんな科学的鑑定ドキュメンタリー番組があったら、私は視たい。
まずは3点あるという国宝との対決ですね。
国宝の横に今回のものを並べたら、
輝き方に深み(「東洋的な味わい」)があるものかどうかは移動するカメラの映像でも判るはず。
4点目かどうかについては、国宝の所蔵者も気になるのでは…
次に顔料の検査
『スピネル顔料』が使われていたら、18世紀以降の作品ということに
絵画のように少し引っ掻いて、とは行かないでしょうが…
陶芸関係の科学的プロには色んな手法があるでしょう。
歴史的な陶芸作品でも贋作はあるでしょうし、
お土産用の「まがいもの」もたくさんあるでしょうから、
科学的鑑定がそんなに難しいこととは思えません。
更に18世紀以降の「描彩天目」との対決
「描彩天目」がそんなに高価でなければ、入手して顔料の検査
何だか面白そうな番組になりそうです。
どこかのテレビ局さん、いかがですかー!?!?!?!?

そうそう国宝には無いという「鑑定品の裏に記された『供御』という文字」
この記事を読んだ時は何だか「まがいもの」っぽい、という印象でした。
お土産って、さもそれらしく見えればOKの世界、
本物に実際あるかどうかは別問題なのでしょう。

★なんでも鑑定団・国宝級茶碗に陶芸家「どう見てもまがい物」-NEWSポストセブン2017.01.23 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20170123_486322.html
「この世紀の発見を、テレビ東京は放送前から〈番組始まって以来のお宝が大発見される様子が放送されます〉と書かれたリリースを各メディアに配布するなど大々的に告知した。」
「〈『なんでも鑑定団』始まって、最大の発見ですね〉
〈国宝になっていたかもしれない大名品です!〉
 番組内でこう高らかに宣言したのは、レギュラー出演する古美術鑑定家の中島誠之助氏だ。」
「昨年12月20日の同番組では、世界に3点しかないとされる中国の陶器「曜変天目茶碗」の“4点目”が新たに見つかったと放送された。」
「南宋時代(12~13世紀)の中国で製作された曜変天目茶碗は、“星々”を思わせる美しく輝く模様を持ち、「茶碗の中に宇宙が見える」と評される。完全な形で残るのは世界で3つとされ、すべて日本に現存する。それらはいずれも国宝である。」
「だが、この大発見に異を唱える専門家が現われた。窯業で知られる愛知県瀬戸市在住の陶芸家・九代目長江惣吉氏である。長江氏が語る。
「番組を見ていて思わず絶句しました。どう見ても中国の商店街で売っているまがい物にしか見えなかった」」
「曜変天目茶碗は、鉄分などを原料とする釉薬をかけて焼かれる。最大の特徴は、前述したように茶碗の内側に広がる鮮やかな光彩であり、光と見る角度によって輝き方がガラリと変わる。
 徳川家康など時の権力者にも愛でられたとされる逸品だが、今回鑑定された茶碗には「肝心の輝きがない」と長江氏は指摘する。」
「しかし、鑑定団で紹介された茶碗は変幻する光彩ではなく、単に赤、緑、青などの釉薬がそのまま発色したものに見える。これは東洋的な味わいに欠ける」」
「「おそらく、ヨーロッパで18世紀以降に開発された陶磁器釉薬用絵具の『スピネル顔料』を塗り付けて発色させたもので、私は描彩天目と呼んでいます。時代からみても宋代の作品ではありません。器の外側に雲のような模様が出ていることも不可解です。国宝の曜変天目には、器の外側にほとんど模様がありません。鑑定品のような茶碗は今も福建省の建窯周辺にある“倣製品工房”で大量に作られており、2000~3000円で購入できます」」
「沖縄県立芸術大学教授の森達也氏も「実物を見ていないのでその点は不正確ですが、映像を見た限りでは本物である可能性は低い」と話す」
「「鑑定品の裏に記された『供御』という文字について、番組で“将軍が使う陶器に彫る文字”との説明がありましたが、この文字は中国で彫られるもので、日本にある伝世品で『供御』と記されたものを見たことがありません」」

★天目茶碗|開運!なんでも鑑定団|テレビ東京-2016年12月20日放送
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20161220/03.html
鑑定額:2,500万円(1/25訂正 0をひとつ多く見間違えていました。国宝級に惑わされて失礼しました)
◆鑑定士総評◆
「「開運!なんでも鑑定団」が始まって最大の発見。この茶碗は12世紀から13世紀、中国の南宋時代に福建省の建窯で焼かれた曜変天目に間違いない。日本にもたらされた天目茶碗は数がかなりあるが、ただその中で曜変というのはたった3点、しかもその全てが国宝。今回この依頼品が出たことによって、4点目が確認されたということになる。漆黒の地肌に青みを帯びた虹のような虹彩がむらむらと湧き上がっており、まるで宇宙の星雲をみるよう。鉄分をかなり多く含んだ土を焼き締めてあるので石のように硬い。それを丁寧に真ん丸に削り出した蛇の目高台。これは国宝「稲葉天目」の高台とほぼ同じ。高台の真ん中に「供御」という二文字が彫ってあるが、これはかつては天皇や上皇に差し上げる食事のための容器であったことを表した。ところが時代が下り、室町時代になると将軍が使うものにも「供御」と彫るようになった。裂や曲げ物の容器、そして三好家の系図がついているが、これらによって室町幕府第13代将軍足利義輝を頂いて権勢を奮った三好長慶が、足利家から取得した東山御物の一碗であることは間違いない。もしこの茶碗が信長・秀吉・家康が所有し、さらに現代に伝わったものであれば国宝になっていたかもしれない。」
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《追記1/25》
★なんでも鑑定団・2500万円茶碗に陶芸家が疑問の声上げた理由-NEWSポストセブン2017.01.24 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20170124_486376.html
NEWSポストセブンの追加記事を読むと、
期待していたドキュメンタリー特番は、有りえなさそうです、残念。
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《追記2/9》
★「なんでも鑑定団」で「国宝級の茶碗」と太鼓判押されたのに…専門家から疑義!徳島県教委が一転、文化財調査を中止-産経新聞 2017.2.9 13:14
http://www.sankei.com/west/news/170209/wst1702090055-n1.html
国宝級という鑑定に翻弄されたラーメン屋の店長さんが可哀想です。
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《追記3/2》
★なんでも鑑定団“茶碗を「国宝級」騒動”でBPOに申し立て 愛知の陶芸家ら-産経WEST2017.3.2 19:03
http://www.sankei.com/west/news/170302/wst1703020074-n1.html
「番組での鑑定の根拠を示すことや、場合によっては再鑑定の実施を求めるようBPOに申請している」

個人的には、自局が放映した番組に疑義があった場合には、
検証する責任は言い出しっぺのテレビ局にあると思います。
こんなことが、多発しては困りますからね。
鑑定に翻弄される出品者は出来る限り減らす方向で番組を作成すべきとかんがえるので…
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《追記3/5》
★「テレビで話題になってしまった茶碗」奈良大が分析 「実物を見ず真贋云々に疑問」-ITmedia NEWS 3/3(金) 11:32配信
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1703/03/news079.html
「文学部文化財学科は、茶碗の所有者から相談を受け、実物を調査。文化財を傷つけずに元素を調べられる「蛍光X線分析装置」を使い、茶碗の成分を調べた。

 偽物なら、発色させるための釉薬が使われているはずだが、調査の結果、発色の原因と考えられるような元素は検出されず、赤、青、緑、白(黄)、黒のどの色に見える部分も、含まれる元素には大きな違いはなかったという。

 同大は、「この調査で茶碗が本物だとは証明できないが、偽物だと言う人達が主張しているような物ではないことは確実になった」と指摘している。」

こんな科学的な分析も含めて、真贋を追跡するドキュメンタリー番組にしてくれたら、面白かっただろうに…
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《追記3/27》まだ続いていた
★なんでも鑑定団“国宝級茶碗”騒動おさまらず 専門家ら論争、真贋の行方は…***産経新聞 2017.3.27 10:46
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/170327/lif17032711500004-n1.html
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