夢の屋(北海道のネット古本屋=気まぐれメモ)

気ままで気まぐれなメモ帳です

●アガサ・クリスティ戯曲「検察側の証人」と映画「情婦」、今日届いたアシモフ作品

 最初に短編小説「検察側の証人」を読み、その次に映画「情婦」を観たので、一番気にかかっていたのは、より捻ったラストは誰なのか、クリスティの戯曲なのか、それともひょっとしたら、映画脚本ビリー・ワイルダー、ハリー・カーニッツの方なのかというものです。

 図書館から借りて読んだのは「検察側の証人」(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ですが、映画で驚いた問題のラストはクリスティのアイデアでした。戯曲ということで勅選弁護士の事務所と法廷という二つの場所に制約されていますけど、法廷ドラマの長編になったことから、短編小説では事務弁護士の視点だったものが、勅選弁護士が主役に変わるとともに、裁判の証言者も多彩で臨場感も増して大変面白くなっております。

 映画ですと、前回記した「(くせ者患者の)弁護士が看護婦付きで(追い出されて)退院のシーン」から始まり、葉巻を巡るコントや病人用の椅子式エスカレーターのシーンを織り交ぜ、「付き添い看護婦と弁護士の掛け合い会話も面白いし、ラストシーンでは"阿吽の呼吸"的コンビに…」という設定ですが、このビリー・ワイルダー的コメディ世界は映画独自のものでした。また要所をチェックしながらさっと流して観ただけですが、テレビドラマはワイルダー映画の設定を踏襲したようです。更に映画には、容疑者レナードとその妻の出会いのシーンが挿入されていましたので、2人のキャラクターがより肉付けされ、これも良かったです。更に映画には殺人事件夜に容疑者の帰宅時の目撃者を探すため、その夜の扮装で弁護士側が写真を撮るシーンがありますが、この写真が検察側に利用されて、女と一緒に旅行会社で豪華パックの説明を受けていた事実が判明するというのもいいですね。なお、謎の女に呼び出されて会うのは、明るい駅よりも小説通りの貧民窟街の暗い部屋の方が良かったというのが感想です。


 今日2店から午前と午後に古本が届きました。読みたいという思いが募って注文したのはアシモフ作品2冊です。
●「母なる地球―アシモフ初期作品集3」(ハヤカワ文庫SF)
●アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ「夜来たる 長編版」(創元SF文庫)
 午前中に届き、早速読み始めたのは「鋼鉄都市」の原型らしい「母なる地球」。今オローラの話題に入ったところです。また「夜来たる 長編版」は同コンビの「アンドリューNDR114」が予想以上に面白かったので、アシモフ初期作品集の次に取りかかる予定です。特に記すべきことがありましたら、感想をブログに書きます。では…
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