夢の屋(北海道のネット古本屋=気まぐれメモ)

気ままで気まぐれなメモ帳です

図書館の本で思う事(本はもっと大事に扱って、借り物なんですから)

 今日こんなニュースがネットにあった。
●本を傷つけないで 名古屋の図書館で標語コンテスト-2015年12月20日 中日新聞 CHUNICHI Web
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151220/CK2015122002000052.html
標語コンテストの応募作品から
「本を汚すとあなたの心も汚れます」
「その本を 借りたものだと 知りながら 邪険にするのは 愚かしきかな」
「父は母に弱い 本は水に弱い 弱いものには優しく」

 石狩市に引越して来て三年半になり、図書館を利用するようになって丸三年が経つ。最初に驚いたことは、角に折れ目の本が多いことだ。読んだところの目印として意識的に折っているとしか思えない。栞の紐があるものでもだ。私はベッドで眠る前や起きがけとか早めに目が覚めた時に読んでいる。私が枕元にたくさん用意しているのは、栞の代わりとなる紙片だ。少し厚い紙をカッターで切り小さな栞として使っている。また簡単に剥がせる付箋を使ったこともある。その内気づいたのだが、窓口の一つのカウンターには栞が沢山用意してあった。
 次に驚いたのは、水濡れによるシワができたページが結構あることだ。本全体が濡れでヨレているものもある。先日他の図書館から取寄せてもらったものには、1ページに赤ワインが原因と思われる赤シミが。
 取寄せ本の貸出・返却は対面なのだが、貸出の時に背割れがある注意事項が記載してあったけど、返却の時に「ここにシミ汚れがあります。貸出の最初からシミがついていたので、私が犯人と思われたら困ります」と言って返却しましたけど、その時に確認したのですが、シミなどの瑕疵がある本には、その旨を裏表紙(ここには管理のバーコードがある)に記載していると。

 図書館からの借り物だから、汚しても傷んでも構わないという不遜な考えがあるのでしょう。これが友人・知人から借りた本だったら、もっと大切に扱うでしょうが、困ったもんです。図書館の本はみんなで読むものなんですけどね、自分の本だったら風呂で読もうが、コーヒーをこぼそうが、栞がわりに角を折ろうが勝手ですが。何かの事故が原因ならともかくも、マナーを持ち合わせていない人は出入り禁止にして欲しいですね。紙製のか弱い本だって、大事に扱えば長い期間みんなで楽しむことができます。
 元貸本屋ですが、その時に大きな破れ・汚れなどの事故は無かった。何かあったら弁償しなきゃならないと思えば、貸本を邪険には扱えなかったのでしょう。

●アガサ・クリスティ戯曲「検察側の証人」と映画「情婦」、今日届いたアシモフ作品

 最初に短編小説「検察側の証人」を読み、その次に映画「情婦」を観たので、一番気にかかっていたのは、より捻ったラストは誰なのか、クリスティの戯曲なのか、それともひょっとしたら、映画脚本ビリー・ワイルダー、ハリー・カーニッツの方なのかというものです。

 図書館から借りて読んだのは「検察側の証人」(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ですが、映画で驚いた問題のラストはクリスティのアイデアでした。戯曲ということで勅選弁護士の事務所と法廷という二つの場所に制約されていますけど、法廷ドラマの長編になったことから、短編小説では事務弁護士の視点だったものが、勅選弁護士が主役に変わるとともに、裁判の証言者も多彩で臨場感も増して大変面白くなっております。

 映画ですと、前回記した「(くせ者患者の)弁護士が看護婦付きで(追い出されて)退院のシーン」から始まり、葉巻を巡るコントや病人用の椅子式エスカレーターのシーンを織り交ぜ、「付き添い看護婦と弁護士の掛け合い会話も面白いし、ラストシーンでは"阿吽の呼吸"的コンビに…」という設定ですが、このビリー・ワイルダー的コメディ世界は映画独自のものでした。また要所をチェックしながらさっと流して観ただけですが、テレビドラマはワイルダー映画の設定を踏襲したようです。更に映画には、容疑者レナードとその妻の出会いのシーンが挿入されていましたので、2人のキャラクターがより肉付けされ、これも良かったです。更に映画には殺人事件夜に容疑者の帰宅時の目撃者を探すため、その夜の扮装で弁護士側が写真を撮るシーンがありますが、この写真が検察側に利用されて、女と一緒に旅行会社で豪華パックの説明を受けていた事実が判明するというのもいいですね。なお、謎の女に呼び出されて会うのは、明るい駅よりも小説通りの貧民窟街の暗い部屋の方が良かったというのが感想です。


 今日2店から午前と午後に古本が届きました。読みたいという思いが募って注文したのはアシモフ作品2冊です。
●「母なる地球―アシモフ初期作品集3」(ハヤカワ文庫SF)
●アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ「夜来たる 長編版」(創元SF文庫)
 午前中に届き、早速読み始めたのは「鋼鉄都市」の原型らしい「母なる地球」。今オローラの話題に入ったところです。また「夜来たる 長編版」は同コンビの「アンドリューNDR114」が予想以上に面白かったので、アシモフ初期作品集の次に取りかかる予定です。特に記すべきことがありましたら、感想をブログに書きます。では…

関連会社から“疑惑”の選書 武雄市TSUTAYA図書館/7月14日には住民訴訟も起こっていた

図書館が疑惑の舞台になっておりました。
●関連会社から“疑惑”の選書 武雄市TSUTAYA図書館、委託巡り住民訴訟に発展|dot.ドット 朝日新聞出版 2ページ(更新 2015/9/ 3 07:00) ※週刊朝日  2015年9月11日号より抜粋
http://dot.asahi.com/wa/2015090200084.html
「ネット中古大手『ネットオフ社』より調達。中古流通からの調達は、事前に武雄市にも承諾を得ています」

 ネットオフの運営会社とは、10年にCCCが株式の30%を取得したCCC傘下のグループ企業で、なんと疑惑の選書は全て“身内の新古書店”から購入したものだったのだ。

「108円は最低価格なので、簿価としては0に近い。ネットの新古書店で流通し、売れなかった本が多数含まれていることになり、公共図書館の蔵書にふさわしくないことは明らかです」(市立図書館の司書)

http://dot.asahi.com/wa/2015090200084.html?page=2
「郷土資料『みを』『温泉博士』などが除籍されましたが、これらは県立図書館にも所蔵がない資料で貴重なものだった。さらに、武雄にしかない蘭学資料が詰まった『武雄蘭学館』は、TSUTAYAのレンタルコーナーに改修されてしまったのです」(「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」の代表世話人・井上一夫氏)

 さらに、TSUTAYAのポイントカード「Tカード」が利用でき、自動貸出機を使うと1日1回3円分のポイントがたまるシステムも疑問視されている。

「ポイントがたまって使えるなら、提携している店を自然と利用するようになり、その店を優遇することになる。自治体が設置している図書館だが、結果的に利用者の購買をある特定のお店に誘導しているわけで、公共施設としては公平性を欠いている」(糸賀教授)

 CCCが約3億円、市が約4億5千万円、計7億5千万円をかけてリニューアルした図書館。
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●衝撃事実発覚 あの樋渡前武雄市長がツタヤ関連企業に天下り!|dot.ドット 朝日新聞出版 2ページ(更新 2015/8/12 07:00)※週刊朝日 2015年8月21日号
http://dot.asahi.com/wa/2015081200005.html
ネット上や市民から“事後収賄なのでは”という声もあるが、問題はないのか。行政問題に詳しい長瀬佑志弁護士が解説する。

http://dot.asahi.com/wa/2015081200005.html?page=2
「仮に辞任後の社長就任を市長在任中に約束して不正な行為をしていた場合、刑法197条の3の『事後収賄罪』に問われ、捜査の対象になる可能性がある。そんな約束はなく、違法性がないとしても市民の疑念を招く行為であれば、道義的な問題を指摘されることは考えられます」

 そして、全国的に注目されたTSUTAYA図書館をめぐり、7月14日には住民訴訟も起こっていた。

 原告代表の川原敏昭氏はこう言う。

「1億8073万円で結ばれた業務委託契約は12年でしたが、見積書の日付が『平成13年』となっているなど非常にずさん。民間では通らないような内容の上、なぜCCCとの契約だったのか不透明な手続きのまま、随意契約で公金が支出されたことはおかしい。9月11日から裁判が始まります」
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 きな臭い話ですね。図書館の蔵書の調達を巡る疑惑だけで無くて、「樋渡前武雄市長がツタヤ関連企業に天下り!という」“事後収賄なのでは”という疑惑まで……。
 2012年に石狩市に引越してきてから、図書館のお世話になっておりますので、図書館が話題になっているネット記事があると、一応読むようになっておりましたが、一時話題になっていた「TSUTAYA図書館」がこんな事でまた注目されるとは驚きました。
 「1億8073万円で結ばれた業務委託契約」の内容はよくは知らないけれど、古本の108円コーナーにも並べないようなクラスを含めた(メインとした?)蔵書の調達費用がいったいいくらだったのかが気になりますね。しっかり元が取れてちゃんと儲かると見込んだから、「CCCが約3億円」という投資なのでしょうけど。

 昨年Yahoo!カードの利用を始めてから、「Tカード」のポイントを意識するようになりました。アマゾンでの買い物は従来VISAでしたが、Yahoo!カードのJCBを使うとわずかとはいえ、「Tカード」のポイントがつくようになりました。そのポイントはヤフオク!での買い物に使えますので、重宝しております。
 「「Tカード」が利用でき、自動貸出機を使うと1日1回3円分のポイントがたまる」とはスゴイ図書館カードですね、地元の図書館には無いサービスです。でも武雄市TSUTAYA図書館って一応公立図書館なのでしょうか??"公立"ではないのなら、構わないのでしょうが、"公立"という性格のものならば、「Tカード」に参加している大きな店舗の利用を推奨し呼び掛けいるようで変ですよね。詳しくは知らないが、「Tカード」に加盟・参加するにはある程度の経費が毎年かかるでしょうから、大きな企業じゃないと参加できないはずだと思います。"公立"が「Tカード」に加盟している大手だけを応援するのはおかしい。世の中にポイントサービスは様々とありますから、民間の世界にまかせておけばいい話で、"公立"がタッチする世界ではないと。


 ここまで書いた時に、"武雄市TSUTAYA図書館"で検索しましたら、武雄市図書館サイトと武雄市図書館のウィキペディアWikipediaがヒットしました。武雄市図書館サイトだとその性格が判らないので、ウィキペディアWikipediaを視ましたら、昔テレビニュースで話題になっていたことを思い出しました。("武雄市TSUTAYA図書館"って報道での通称なのでしょうか。)テレビニュースで新刊の蔦屋書店もDVD、CDレンタルのTSUTAYAの機能もあるとやっていた記憶があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E9%9B%84%E5%B8%82%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8

 WikipediaによるとCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)ってまさに「蔦屋書店」「TSUTAYA」「Tポイント」の総本山だったんですね。でも武雄市図書館Wikipediaによると「事業主体 武雄市」とありますから、あくまでも図書館部分は公立なわけで、Tポイントの図書館カードはおかしいでしょ。"事後収賄疑惑の"当時の市長が何を考えていたのかは判りませんけど…

アガサ・クリスティ「検察側の証人」&映画「情婦」・TVドラマそして戯曲は?

 27日だったと思う。「クリスティ短編集1」(新潮文庫)の解説を少し確認したら、「検察側の証人」が映画化されたと。また収録の短編は、二作品を除き、ポアロもの、ミスマープルもの、パーカー・パインものであり、「うぐいす荘」は学生時代に、江戸川乱歩編の世界短編集で読んだ記憶があるので、巻頭の「検察側の証人」(1925)からとりかかった。

 殺人容疑者がアリバイの頼みとしているのは妻だが、その妻は弁護士の前で、アリバイに関し不可解な応対を…。そして何と妻は検察側の証人として法廷に立ち、アリバイづくりを頼まれたと証言を…。ここから面白くなり、どんでん返しのラストに。こういうラストでアッ!?というのが私の好みなんです。

 私は、元々犯人捜しの推理小説はあまり好きでないことから、ホームズで記憶に残っているのは「赤髪組合(赤毛組合etc.)」のみだし、アガサ・クリスティの長編で読んだのは「アクロイド殺し」「そして誰もいなくなった」ぐらいで、特にクリスティ作品を追いかけたことは無かった。

 が、この「検察側の証人」なら話は違います、別格です。もっとこれに早く出合いたかった、ホント。ネットで調べると戯曲もあるというし……。

 映画「情婦」(ビリー・ワイルダー監督/1957)では、弁護士の設定が小説とは異なり、(くせ者患者の)弁護士が看護婦付きで(追い出されて)退院のシーンから始まる。容疑者と妻の出会いシーンはあるし、謎の女と逢う場所は駅と異なり、どんでん返しは小説よりもっと大がかりになっていました。このラストの方が良いですね。付き添い看護婦と弁護士の掛け合い会話も面白いし、ラストシーンでは"阿吽の呼吸"的コンビに…。実際の夫婦が演じているとのことなので、納得です。映画は小説の後に書かれた戯曲の設定に近いのかも知れない。気になる戯曲(1953初演)です。

 TVドラマ「検察側の証人」(1982)の方は流し視だが、出だしは違う。外出先から家政婦が裁縫の型紙を取りに戻ったら、被害者は誰かと談笑しており、家政婦が再度出かける時に殺されていたのを発見して通報となっている。なおこちらには容疑者と妻の出会いシーンは無く、謎の女と逢う場所は小説と同じ。ラストシーンは映画の夫婦役者にはかなわない。更に気になる戯曲、どっち作品が戯曲に近いのか?雑な流し視だけど、映像としてはモノクロだが映画の勝ち。

 ネットで調べると戯曲「検察側の証人」を収録しているらしい短編集があったので、早速蔵書を確認の上、8/28(金)に図書館へ行くが、棚に見つからず。貸し出し中では無かったはずなのに…。今までにも棚で見つからなかったことが何度かあった(本番号・棚番号などの約束事がまだ理解できていない)ので、昨夜29日ネットで予約したら、本日用意ができたとメール連絡があった。今日は日ハム戦のテレビ観戦(結果は延長で引き分け)をしたので、火曜に取りに行く予定。期待のつのる戯曲です。ついでに別訳らしい小説も借りて来ます。

 なお、本書収録のポアロもの、ミスマープルもの、パーカー・パインもの、それぞれ最初の第一作を読んだが、パーカー・パインものが一番面白かった。再読した「うぐいす荘」には負けるけど。ベッドの周りに積んである短編集・アンソロジーは色々沢山あるので、残っているポアロものはもう読まないでしょう。ミスマープルものは少し気にかかっております。

 そうそう映像化について記しておこう。やはり原作小説に軍配ですね。小説を読みながら自然とイメージしている人物が、演じる役者で決めつけられてしまう、限定されるというのは映像が損です。あくまで別ものとして受け止めるべき。もっとも映画を観てから気にかかって、原作の小説を読んだなんていうことは滅多に無いから、どうでも良いことかな。

セーガン小説「コンタクト」と地球外知的生命体探査SETI→ブレークスルー・リッスン

 ジョディ・フォスター主演の映画「コンタクト」は、SETIプロジェクトにたずさわる女性天文学者を主人公としたファーストコンタクトSF作品です。宇宙で"We are not alone"という結構感動的な映画でしたので、カール・セーガンの原作小説「コンタクト」がずっと気にかかっていました。先日やっと読みましたら、映画より格段と面白く内容も濃厚で、SETIプロジェクトについての勉強にもなりました。
 映画と小説の大きな違いは、世界が一丸となったメッセージ解読プロジェクトであることと、異星人から届いた設計図は5人乗りだったことからヒロインと同じ体験をする仲間が4人もいることです。(映画のラストの裁判シーンはあまり好きではなかったので、やっぱり原作を読まなくっちゃですな。)
《小説の帯のコピー》
上巻「この広大な銀河系宇宙のどこかの惑星に必ず知的な生物がいる!」
下巻「ヴェガ系惑星からの最初の接触に人類はどう対応するのか?」


 今日のニュースによると、地球外知的生命体探査の格段とレベルアップしたブレークスルー・リッスンがスタートするようです。ワクワクさせてくれます。
●ホーキング博士、地球外の知的生命体探査 史上最大の計画を発表-AFP=時事 7月21日(火)9時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150721-00000007-jij_afp-sctch
ホーキング"「無限の宇宙には、他の生命体が存在しているはずだ」「宇宙のどこかでは恐らく、知的生命体が私たちを見ているかもしれない。いずれにしても、これ以上大きな問いはない。答えを見つけ出し、地球外生命体を探すべき時が来た」「宇宙にはわれわれしかいないのかどうかを確かめることは重要だ」"

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《追記7/29》ネタバレ注意!!
・謎の電波を受信した宇宙観測所の学者(チャーリー・シーン)がNASAの上司に報告するが信じてもらえず突然の解雇に……。ここからサスペンスSFドラマの始まりです。
・1996年の作品ですが、結構面白かったです。
・宇宙人たちが人間の姿に化けて地球に入りこんでおり、宇宙人たちが住みやすいように、地球の温暖化改造計画を進めていたというスケールの大きい話で、めっけものでした。
・「コンタクト」と違い侵略ものでしたけど、"謎の電波の受信"つながりということで…
●アライバル-侵略者- - 作品 - Yahoo!映画
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB%EF%BC%8D%E4%BE%B5%E7%95%A5%E8%80%85%EF%BC%8D/51444/
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